明確でわかりやすい表現からより購買へと誘導するメカニズムへ
マニュアルの内容が明確でわかりやすくても、あくまで消費者(使用者)への教育啓蒙と情報の提供のためであって製品の購買目的に制作されるものでありません(マニュアルを読み製品の内容や使いやすさを理解し結果的に購入される場合はありますが)。
マニュアル制作によってテクニカルライターが身につけた知識やソースは、Webサイトへの展開において以下の工夫が必要となります。
ある装置の取扱説明書では、通常以下の構成がとられています。
表紙
お客様へ
目次
1章 安全について
2章 各部の名称
3章 運搬と設置
4章 起動・停止
5章 操作方法
6章 異常表示と異常発生時の対処
7章 管理と点検・清掃
8章 資料
安全に留意して頂き、装置を使用して頂くための構成になっています。
消費者(使用者)の視点で書かれてはいますが、Webサイトでは購入層の視点でコンテンツを制作しなければなりません。
最も大切な事は、より「個別の対応」をするということです。必要な人に必要な情報が行き渡れば必ずカスタマ・ロイヤリティは向上します。
上記の取扱説明書では「8章 資料」に仕様やオプションの情報が組合せ表で掲載されており、個別の外形寸法図やオプションごとの情報もまとめて掲載しています。
購入層の選択肢は、様々ですので個別に対応する必要があります。マニュアルでは紙面上の制約もあり不可能でしたがWebサイトではフォーム入力等で簡単にランダムにカスタマイズした製品の情報ページができます。
つまり購入層の目的の製品情報のみが表示され「個別の対応」となり、「適切な人へ適切な情報」が与えられます。
さらにこの製品に関する新たな提案を促しクロスセル、アップセルを行って、より収益性の高い購買へと誘導することもできます。
|